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  • げっ歯類の性指向性の獲得と発現についての神経内分泌学的研究
    理工学部物質生命理工学科 千葉 篤彦 教授

げっ歯類の性指向性の獲得と発現についての神経内分泌学的研究
理工学部物質生命理工学科 千葉 篤彦 教授

  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 研究

【研究の概要】
我々は雌雄の成体ラットの異性の匂いに対する選好性発現に、同種他個体から発せられる性フェロモンなどの性的刺激や、自身が分泌するホルモンがどのように影響するかについて研究を進めている。これまでの研究により、成体の雌雄のラットは性的刺激やホルモンへの暴露を調節する比較的簡単な操作によって、異性ではなく、同性の匂いへの選好性を獲得させることも可能であり、しかも一度獲得された選好性は長期間にわたり維持されることを明らかにした。これらの事実は、哺乳類の性指向性の発現が、遺伝的な性によって出生前に決定されるだけでなく、些細な生物学的環境要因によってほとんど不可逆的な影響を受ける可能性が示唆された。

【将来の発展性】
ジェンダーレスな社会を構築していくために、性の多様性についての理解を深める取り組みが様々な角度からなされている。しかし、生物学的側面からの理解を深めることは、極めて重要であるが、いまだに十分であるとは言えない現状にある。今後、この研究を通して、性の多様性が生物としての普遍的な特性のひとつであるという事実を広く社会に浸透させることができると期待される。

担当教員

千葉 篤彦Chiba Atsuhiko
理工学部物質生命理工学科