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平和構築・国際協力研究会

  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 課外活動団体

平和構築や安全保障、国際課題について勉強会を開催している学生団体「平和構築・国際協力研究会」を紹介します。代表の法学部国際関係法学科3年奥彩華さんがインタビューを受けてくださいました。

——Q1 創立の背景を教えてください。

2017年2ー3月にかけて、上智大学グローバル教育センターの東大作教授が主催した、東ティモール平和構築スタディーツアーが始まりです。スタディーツアーに参加した上智大学生十三名が平和構築に興味を持ち、2018年に「自主ゼミ」として平和構築や安全保障の勉強会を始めました。そして2019年から「平和構築・国際協力研究会」という学生団体として現在活動しています。

——Q2 代表の奥彩華さんが「平和構築・国際協力研究会」に興味を持った理由はなんですか?

そもそも平和構築や国際協力について興味を持ったきっかけは、通っていた高校がスーパーグローバルハイスクールで、国際協力について学ぶことが多かったからです。その経験から、特に途上国の貧困に対する取り組みに興味を持ちました。根底から貧困を変えたいという思いがあり、調べるうちに法整備支援というものを知りました。法律が整っていないが故に貧困から抜け出せない途上国のために法整備の支援を行うというものです。それ以来、法整備支援に携わりたい、そのために弁護士資格を取得するという目標があります。上智大学入学後、平和構築や国際協力についてもっと知りたいと考えていた時、「平和構築・国際協力研究会」を知り、東教授や、問題について詳しい学生、OB・OGの方々のお話を聞きたいと思い、入会しました。

——Q3 現在の活動内容(今年取り組んだ活動)を教えてください。活動を通じて、周りの人々や社会を変えることができたと感じていますか?

継続的に勉強会を実施しています。東教授は頻繁にセミナーを開催しています。メンバーは自主的にセミナーに参加し、それについて議論があれば次の勉強会でディスカッションを実施しています。取り扱う主なテーマとしては、平和構築と人間安全保障で、その時期の情勢を踏まえて国を限定せずに実施しています。今年の8月〜9月にかけてはアフガニスタンの問題について、日本として、学生として何ができるか話し合いました。

——Q4 活動を通して困難だったこと、今後挑戦したいことはありますか?

このような課題は話し合いだけで終えるのではなく、話し合ったことを実行に移すことが大切です。海外スタディーツアーや東日本大震災の被災地での人間の安全保障に関する勉強会を実施したいと考えていましたが、コロナ渦でできませんでした。感染が収束したら実施するために、次年度につなげていきたいと思っています。また、SNSなどを使った平和構築関連課題の発信やセミナーの呼びかけを通して、学生に課題について興味を持ってもらいたいと思っています。特にアフガニスタンの問題は10月までは報道されていましたが、今は報道されていません。このような長期にわたる国際問題は継続的な発信が必要なので、実行したいと考えています。

——Q5 目指している、もしくは意識しているSDGsはありますか、またその理由は何ですか?

(SDGsについてどう思いますか?活動はSDGsに関連していると思いますか?) 10番「人や国の不平等をなくそう」16番「平和と公正を全ての人に」です。私たちの勉強会の主題は平和構築に関する理解度を高めることです。紛争、内戦、途上国におけるワクチン普及まであらゆる不平等や平和構築関連の課題について学び、私たちに何ができるのか話し合っています。

——Q6 読者へのメッセージをお願いします!

1番伝えたいことは、セミナー参加など、小さいことからでも平和構築の道はあるということです。東教授は「利他の心をもって、グローバルな課題の解決に貢献できる学生を育成することを目標にしている」と常におっしゃっていて、ボランティア精神でセミナーをたくさん開催されています。少しでも興味を持ったら参加してみてください。コロナ収束後は海外へのスタディーツアーも開催したいと考えています。
また、平和構築・国際協力研究会は学年の垣根がなく、卒業されたOBOGの方々も参加してくださるので、NGOの方、大学院生、平和構築についてヨーロッパ留学で学ばれた方など、平和構築に関心がある様々な方と交流を持てます。それぞれの方の人生や夢を共有できて、将来一緒に仕事ができたらいいな、と毎回良い刺激になっています。興味がある方はぜひ入会を検討していただければと思います。

(学生職員 清水)

学生団体

平和構築・国際協力研究会Peacebuilding and International Cooperation Club