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Medical Inclusion プロジェクト
理工学部情報理工学科 高岡 詠子 教授

  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 研究

【研究の概要】
病院での多言語対応……… 現実には、患者さんも医療機関も通訳を必要としていますが、現状は状況が異なり、双方に大きなストレスを与えています。当研究で開発しているツールはそんなストレスを解消するツールです。コンテンツにもよりますが、現在、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、ネパール語、タイ語、タガログ語、インドネシア語に対応しています。

Covit-19をはじめとする感染症の疑いがある場合には患者のスマートフォンなどから問診をして結果を紙ではなくメールで送ることができれば他人への感染予防に役立ちます。
診療科ごとの問診も同じです。また、クリニックの診察室で医師が直接患者から問診したい場合にも簡単に使うことができます。
厚生労働省がフリーで提供している外国人向け多言語説明資料を元にしていますので安心できます。
病院での検査をするときに言語がわからない場合のことを考えてみましょう。初めて見る機械の説明やこれから何をするかについて母国語で説明してくれます。また、CTやMRIなどの機械に入ってしまった場合にはデバイスを患者が持つことはできないし、技師が部屋の外から指示をするような場合にはいちいちデバイスを持って行き来するのは時間がかかってしまうため、音声出力もできるようにしてあります。外国でも安心して検査が受けられます。
病院で輸血や手術を受ける際には必ず同意書にサインをする必要があります。外国語で書かれた同意書の意図を読み取るのは大変です。ましてや具合の悪い時はなおさらでしょう。このツールを使えば、母国語で同意書を読むことができるので安心してサインができます。断ることも可能です。説明書も一緒に母国語で読むことができます。

【将来の発展性】
これらの情報を必要としている人(施設)にどのようにその存在を伝えたら良いのかということが重要な要素になっています。私たちもこれから模索していくつもりです。外国にルーツのある人々が言葉の壁によって受けられる医療が受けられないというようなことがないように、少しでも貢献できればと願っています。

https://www.medical-inclusion.academy/ (英語サイト)


https://www.medical-inclusion.academy/home-jp (日本語サイト)

担当教員

高岡 詠子 Takaoka Eiko
理工学部情報理工学科