コンテンツへスキップする
  • トップ
  • お知らせ・イベント
  • アミーナ・モハメッド国連副事務総長によるオンライン特別講演会 「SDGs実践へのグローバル課題 —SDGsと若者の希望をどう実現するか」

アミーナ・モハメッド国連副事務総長によるオンライン特別講演会 「SDGs実践へのグローバル課題 —SDGsと若者の希望をどう実現するか」

日時:2021年10月20 日(水) 22:00 -23:00
講演者:国連副事務総長 (国連システムのNo2) アミーナ・モハメッド氏
司会・統括:上智大学グローバル教育センター教授 東大作氏
コメンテーター:上智大学教授・上智学院総務担当理事 サリ・アガスティン氏

冒頭挨拶:
上智学院理事長 佐久間勤氏
上智大学長 曄道佳明氏
国連広報センター長 根本かおる氏

本講演会の動画を日本語字幕入りでご覧いただけます。

【記事原稿】
2021年10月20日、本学は国連副事務総長であるアミーナ・モハメッド氏を迎え、特別講演会「SDGs実施へのグローバル課題 —SDGsと若者の希望をどう実現するか」(“Achieving the Sustainable Development Goals (SDGs) and Realizing Youth Aspiration in a Disrupted World”)をオンラインで開催しました。本講演会は、司会を務めた本学の東大作教授が直接交渉を行い実現に至りました。

国連のポスト2015開発アジェンダ担当特別顧問として、設計段階からSDGsに関わってきたモハメッド氏は、前半の基調講演で、今日を生きる我々が、不安や不確実性に直面する世代だと認めた上で、我々は事実に立脚した希望 ——SDGsという「羅針盤」をもっている世代でもあり、若者が先陣を切れば、課題を克服する道は必ず開けるはずだと訴えました。そしてSDGsを実現させるために、今必要な取り組みとして以下の5つを挙げました。(1)新型コロナウイルスのワクチンを公正に配布し、パンデミック収束に勤めること、(2)社会保護プログラムの拡大を通して貧困解消を目指すこと、(3)分野横断的に不平等を取り除くこと、(4)カーボンニュートラルな社会を実現すること、(5)SDGs達成に向けたパートナーシップを拡大すること、です。モハメッド氏は、「一国ないし一人の行動が違いを生み出すことができる。我々のもつ理想・情熱・想像力・決意・不屈の精神があれば、2030アジェンダは必ず実現できる」と熱く語りました。

後半の質疑応答ではモハメッド氏に対して、本学のサリ・アガスティン教授及び本学学生、さらに、マレーシア、スペイン、コロンビア、リベリアの学生からも、多角的で質の高い意見・質疑が投げかけられ、モハメッド氏との熱心なやりとりが繰り広げられました。また高校生もチャットを通じて質問をしました。モハメッド氏は各問いと真摯に向き合いながらも、諸課題は縦割りでアプローチするのではなく、根幹にある共通の原因を探り、対処することが極めて重要だと主張し、今日的課題の分野横断性・相互作用性を再確認しました。

最後にモハメッド氏は若者たちに、「より良い世界があることを信じ、共感と連帯を感じながら建設的・積極的に声を上げ、アドボカシー活動に注力してほしい」と語りかけ、SDGs を通して若者が自らの希望を実現するための指針を示しました。

パンデミックの発生により、現代に生きる我々は「失われた世代」とも揶揄されています。しかし我々は、パンデミックという課題を世界規模で共有することで、どの世代よりもグローバルな繋がりを実感している世代ともいえるでしょう。そしてそうであるが故に、我々はどの世代よりもグローバルな連帯意識をもち、「よりよい世界」を希求できる世代なのではないでしょうか。今日の平和と人権の礎である国連憲章や世界人権宣言は、第二次世界大戦終結後にできたものです。冷戦終結前後は、世界全体が対話と協調による平和を求めていた時代でした。我々は歴史的に、人類全体のピンチを感じた時に強く連帯し、「よりよい世界」のために働きかけ、実際にその成果を残してきたのです。本講演会は、我々が「失われた世代」などではなく、SDGsという「羅針盤」をもっていかに「舵を切るのか」を試されている世代なのではないかと思わせてくれるものでした。若者を中心に、本講演会に集まった人々はきっと、本講演会を通してこの世代の「舵取り」になっていくのだと確信しています。
(学生職員 Kirara)


日本語字幕付き動画はこちら

英語版動画はこちら