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    理工学部物質生命理工学科 南部 伸孝 教授

理論化学・計算化学に基づく応用研究
理工学部物質生命理工学科 南部 伸孝 教授

  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 研究

【研究の概要】
大気における化学物質の追跡は,原子の同位体を用いて野外観測を行うことにより地球上の大気の流れを追跡する方法が昔から行われて来ています。その一方,どのような化学物質(化合物)が,例えば地球温暖化やオゾンホールを作る原因となるか1980年代初頭では不明でした。そこで,私が修士課程へ進学した時期に初めに取り組んだ物質が,HClO(次亜塩素酸)及びHFOという三原子分子となります。この分子は紫外線を浴びるとCl原子あるいはH原子とOHラジカルに解離することを1989年に理論計算により証明します。

そして,今日では皆さんご存知のように,フロンガスはオゾンホールを作る物質として利用が禁止となっています。そして,その後N2O(亜酸化窒素)の光解離過程の研究を2000年代初頭から始めます。この分子は,CO2の300倍程度の地球温暖化効果を持つとされる物質として知られております。幸い,地球上にはN2Oの濃度は低いため大きな影響とはなりませんが,メタンガスと共に温暖化ガスとして必ず取り上げられる分子となります。この分子の光解離過程を解明し,地球科学の関連の研究に寄与しています。他にも硫黄原子を含む化学物質の研究などでは,約40億年前に地球が生まれますが,現代の地球に至るその進化を知るための研究に寄与して来ています。

【将来の発展性】
生化学に上記の研究手法を応用し生命の謎に取り組むと共に,皆様の身の回りにある蓄電池の基本的なメカニズムの解明などにも取り組んでいます。

担当教員

南部 伸孝Nambu Shinkoh
理工学部物質生命理工学科