コンテンツへスキップする
  • トップ
  • 取組み事例
  • 「深いESD」研究
    総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授

「深いESD」研究
総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授

  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 研究

【研究の概要】
 日本ではESD(持続可能な開発のための教育)が、特に2014年まで学校と公民館などで広く展開されました。しかし中にはESDとは銘打っているものの、従来の教育とそれほど変わらず、その授業が終われば完了するものも見られました。
 「深いESD」とは、人間存在まで問いかける射程を持ちます。何を「持続させるに値する」と見なすか、選択するか、作り出すか。「深いESD」では、20世紀に蓄積された成功経験である「これまで通り」を問い直します。UNESCO(2021)が『私たちの未来を共に再構想する(Reimagining Our Futures Together)https://bit.ly/UNESCOFuturesofEducation 』で示したように、SDGsを超えて2050年の教育と社会と私たちを捉えることを試みます。
 誰もが等しく生命を授かり、存在意義があり、自身にとって価値あることを追求する権利を持ちます。そこで見られる学習は、生涯にわたり続けられ、またゆっくりと、時に急激に変化します。そうした学びのダイナミズムと拡張性を重視した研究です。

【将来の発展性】
 学校化した社会では、さまざまな儀式が意味を持ちます。しかし、その本質的な目的を捉えると、それは「持続させるに値する」のか否かが問われる時代にあるようです。特に、日本など少子高齢化が進む社会では、「これまで通り」を続けるために、例えば外から労働力を輸入しても持続可能性を根本的には担保できません。教育は価値を変容させ、また創出させますので、教育そのものを捉え直す時期にあるでしょう。儀式化した教育を続けることが目的なのか、教育を受けた人たちが幸せになることが目的なのか、この研究では追求していきます。

担当教員

丸山 英樹Maruyama Hideki
総合グローバル学部総合グローバル学科