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【授業科目】エストニア等への持続可能性スタディツアー 総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授

  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任 つかう責任
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう
  • 教育・授業

【科目の概要】
 自分なりの生涯学習を見つけるきっかけの一つが、海外スタディツアーです。このツアーには誰でも参加でき、得られる自分の経験を相対化する機会にあふれています。主な渡航先がエストニアである理由の一つは日本のコミュニケーション様式と似ており、英語をペラペラと話すことが過度に重視されないことを実体験してもらうためです。もう一つは、エストニアの自然、言語、文化を存続・持続させるために共和国建国時から行政も市民も努力を続けていることを実体験してもらうことです。
 近年、エストニアは教育大国およびICT立国を標榜し、実際にICTを用いた人的資源の確保および質の向上は政府の方針で、国際学力調査ではトップです。良い聴き手であるエストニア人たちとの静かな対話が自身を深く見つめ直す機会さえ生み出すでしょう。いわゆる途上国へのツアーでは現地との非対称性が指摘されますが、本ツアーでは現地の若者との協働が求められ「For Others, With Others」を実践し、生涯にわたる自己変容を想定して実施されています。

 また、このツアーではエストニア以外の国にも訪問することがあります。それはUNESCO「バルト海」プロジェクト(the Baltic Sea Project: BSP)に参加している国々に限られますが、サステイナビリティ教育を40年以上にわたり実践するBSPへの参加者とともにプログラムを作っていきます。その作るプロセスが学習そのものとなります。
 そこでは、グローバルとローカルな課題や合意を連動して捉えることが重要となります。サステイナビリティを阻害する問題は危機感を煽る形で表現されがちで、その深刻さゆえに小さな私たちには解決不可能にさえ思われがちです。しかし、世界は強い相互依存システムの関係にあること、さらに「小さなことでも影響力を持ちうること」をシステム思考によって捉えることができます。


 本ツアーによって自身と他者のためのサステイナビリティを整理すると、参加者は渡航前の準備とフィールドでの経験を通して、何を支えて継続すべきかに気づきます。それは経験によって得られる学習を超えて他者とともに自己を変容させる学習へ、その結果、自身を解放することへとつながっていくのです。

参加者たちが運営するインスタ:https://www.instagram.com/sophia.estonia.sdgs/

ツアー報告書リンク:https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/program/faei3d000000dxovestonia2021.html

担当教員

丸山 英樹Maruyama Hideki
総合グローバル学部総合グローバル学科