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上智生の皆さん、節電、意識していますか?第1弾

  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 学院・大学の取組み

これから暑くなってくる時期、6月からは一般家庭の電気料金も上がるため、日本全国で「節電」という言葉を耳にすることが多くなりました。しかし、学生の皆さんからは「そもそもなぜ節電をするの?」「上智大学はどんな取り組みを行っているの?」「学生には何ができるの?」など、節電に関する多くの疑問の声が寄せられます。

そこで今回は、サステナビリティ推進本部学生職員が、上智大学の取り組みや節電について、詳しく解説します。

まず、皆さんに質問です。

1.再エネ化(再生可能エネルギー化)100%
2.水力発電100%
3.火力発電100%

皆さん、正解できたでしょうか?ここからは、上智大学の再エネ化への取り組みについて説明します。

再エネ化とは

再エネ化とは、電気やガスに使われている化石燃料を、太陽光・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーに転換していくことです。気候変動対策や脱炭素化に向けて、世界的にも注目されています。

<上智大学全キャンパス再エネ化100%までの道のり>

上智大学も、再エネ化に向けて様々な取り組みを行ってきましたが、なんと2023年には全キャンパス再エネ化100% (RE100基準*)を達成していたことを知っていましたか?以下は、上智大学の全キャンパス再エネ化100%までの道のりを示しています。*RE100基準についてはこちら 環境省RE100の取組 | 地球環境・国際環境協力 | 環境省 (env.go.jp)

2020年6月  四谷キャンパス再エネ化開始 (13号館を除く)
              ↓
2021年3月  四谷キャンパス全号館再エネ化達成
              ↓
2021年10月  秦野・目白聖母キャンパス・真田掘グランド再エネ化開始
              ↓
2023年11月  全キャンパスの実質再エネ100%化達成

なぜ再エネ化?

ではなぜ、再エネ化が必要なのでしょうか?

その背景には、温室効果ガス排出による、深刻な将来的リスクがあります。今世界では、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、フロン)が大気中に大量に放出 され、地球全体の平均気温は年々上昇し続けています。気温上昇によるリスクには、以下のようなものが挙げられます。

  •  洪水豪雨
  •  海面上昇による高潮影響範囲の拡大
  •  インフラ機能停止
  •  食糧不足
  •  水不足
  •  海洋生態系損失
  •  陸上生態系損失

また、地球の平均気温の上昇が2度以上に達すると、生物多様性に深刻な影響を及ぼすことが予想されています。そのため、IPCC6次報告書*では、2030年までには1.5度以下の上昇(産業革命以前比)に抑えることが目標とされています。しかし、2100年までには6.4度の上昇が見込まれているため、一刻も早い対策が求められています。*IPCC6次報告書についてはこちら 深刻被害防ぐ「気温上昇1.5度抑制」へ「今すぐ行動を」 IPCCが8年ぶり報告書で強い危機感 | Science Portal – 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」 (jst.go.jp)

出典:2-02 700~2100年までの気温変動(観測と予測) | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

私たちにできることは?

地球温暖化対策に向けて、上智大学は再エネ化に取り組んできましたが、私たち学生にできることには何があるのでしょうか?

<上智生にできる節電行動>

サステナビリティ推進本部学生職員は、学生一人一人の節電行動が、温暖化対策への貢献に繋がると考えています。具体的に私たちにできる節電対策には以下のようなものがあります。

①冷房の使用温度を28℃ (目安)に設定
②日中に光がとれる場所は部屋の照明を消灯
③使用していない、教室・研究室・事務室の空調・照明、機器の主電源を切る

未来の地球を救うためには、皆さんの、このような小さな気付きや行動が欠かせません。以上3つ以外にも、私たちにできることはまだまだ沢山あります。今年の夏は、日々の学生生活に、少しでも節電を意識した行動を取り入れてみませんか?

(作成者:学生職員 堤、山本)