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  • ジェンダーやセクシュアリティを問わず性暴力被害の実態を明らかにする研究
    総合人間科学部心理学科 准教授 齋藤 梓

ジェンダーやセクシュアリティを問わず性暴力被害の実態を明らかにする研究
総合人間科学部心理学科 准教授 齋藤 梓

  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 研究

【研究の概要】

性暴力は、心身の健康やその後の人生に大きな影響を与える暴力です。この研究の目的は、性暴力とはなにか、性暴力はどのような構造で起きるのかということを、被害当事者の方の目線から明らかにすることです。そのために、一つには、実際に被害当事者の方からお話を聴き、質的に分析していくという手法を取っています。またもう一つには、質問紙を使用し、被害がどのくらい発生しているのか、それはどのようなプロセスで起き、被害を受けた方にはどのような心理的反応が生じるのか、といったことを量的に調査しています。これまで、こうした性暴力の調査は、女性を対象としたものが多く行われてきました。しかし、性暴力は、ジェンダーやセクシュアリティを問わず発生します。特に、性的マイノリティの人々は、性暴力を経験する人が多いことが、過去の研究から分かっています。そこで、様々なジェンダーやセクシュアリティのかたにご協力をいただき調査をし、その背景にあるジェンダー規範の影響などについても検討をしています。

【将来の発展性】

性暴力が起きるプロセスその背景にある構造、ジェンダー規範といったものを明らかにすることで、性暴力のない社会を作っていくためにどうしたら良いかを考えていく一助となると考えています。研究で明らかになったことを、書籍や学術論文で公表することで、社会や司法関係者の理解を深め、政策提言などに活かすことで、社会全体の安全に寄与することが考えられます。

担当教員

齋藤 梓Saitou Azusa
総合人間科学部心理学科