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「人間の安全保障」実現に取り組む国際的研究拠点の形成 (2023年度)

  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 研究

1. 研究所の概要

人間の安全保障研究所は、2017年採択私立大学研究ブランディング事業「『人間の安全保障』実現に取り組む国際的研究拠点大学としてのブランド形成」において、事業の中核となる研究を担う目的で設立されました。ブランディング事業終了後も、2022年からはORION基金を受け大学附置研究所として活動しています。

貧困、環境、保健医療、移民難民、平和構築の5つを、国際社会が抱える「人間の安全保障」上の重要な課題として位置づけ、これらの課題解決に有効な政策・制度の設計を社会科学の研究手法を用いて行う国際的な研究拠点の形成を図ることで、学術的な研究を通した人間の安全保障の実現に取り組んでいます。

2. 事業の概要

「人間の安全保障」とは、それまで国家が対象であった安全保障を、一人ひとりの人間の安全へ拡大しようという考え方です。グローバル化が進み、様々な問題が国境を越えて互いに影響し合う現代において、国際社会が保持しなければならない理念と言えます。

本事業では、現代的な課題の解決に向けて上智大学で行われている様々な研究を「人間の安全保障」という共通の視点から捉え直し、成果発信の柱とすることによってブランディングを行っています。また、本事業の特徴は、「人間の安全保障」を実現するための研究推進を事業の核に据えつつ、その研究や取り組みを教育やキャリア形成支援とも連携させていく点にあります。積極的に研究を推進する場に学生や人々が集まり、さらに将来のキャリア形成にもつなげていくことで、研究面だけではない、より広範で強固な上智大学ブランドを形成していきます。

3. 主な活動

・研究の推進:研究所は【貧困】【環境】【保健医療】【移民難民】【平和構築】の5つの研究ユニットで構成されています。それぞれの研究ユニットは、アフリカ、東南アジア、南アジアをフィールドに研究を進め、国際学術誌などで成果を発表しています。

・研究成果の発信:学会や学術誌だけでなく、研究セミナー、ワークショップ、ディスカッションペーパーを通して研究成果を発信しています。

・イベント開催:連続セミナー、シンポジウム、講演会などを開催し、人間の安全保障上の課題や課題解決の取り組みについて広く発信しています。

(UN Photo / JC Mcllwaine)