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教育支援学生団体「 AshA~海外子ども支援事業チーム〜」

  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 課外活動団体

インドの子どもへ教育支援を行っている学生団体 「AshA~海外子ども支援事業チーム〜」の副代表の宗田みなみさん、白井康平さん、武田朋佳さんにインタビューを行いました。

——Q1 「AshA」の名前の意味と創立背景について教えてください。

“AshA ” は、ヒンドゥー語で ” 希望 ” を意味します。
AshAは、子どもたちの国際協力を行うNPO法人「FTCJ ( Free The Children Japan ) 」の上智大学支部として、2003年に発足しました。現在は、FTCJ から独立し、企画から決定、実行までを全て自分達で行っています。

——Q2 活動の理念と活動内容を教えてください。

「インドの子ども達が、子どもらしい子ども時代を過ごせるように教育の機会を提供する」を活動の理念としています。
私たちは、主にインドへ教育支援を行うNGO団体の活動をサポートするための寄付金の募金活動をしています。コロナ以前は、募金と啓蒙活動の一環として、ペットボトルキャプの回収と換金、街頭での募金、ソフィア祭への出店をしていました。また、日常の活動として、週に1回、対面でのミーティングを行っていました。そして、1年間の活動で集めた資金を、現地のNGO団体に届け、そのお金がどのように使われているのかなどを確認すべく、スタディーツアーとしてインドに行っていました。
コロナ以降の活動としては、クラウドファンディングを通じて募金活動を続けています。クラウドファンディングで集めてお金は、現地の食糧支援のために使われています。コロナの影響で、養護施設を閉鎖しなければならなくなり、食糧が足りないという話を伺いたことがそのきっかけでした。教育も大事ですが、命を救うのが先だと思いました。
また、OB・OGとの交流会や、上智大学の他のボランティアサークルとの交流会も開催しています。

——Q3 インドの子どもへの教育支援が必要な理由は何だと思いますか?

インドは、貧富の格差が激しい国です。中には、貧困を理由に学校に行けず労働をしている子どもたちが存在します。私たちは、子どもたちが貧困から抜け出すためには教育が重要だと考えています。教育によって貧困から抜け出すことができれば、負の連鎖を断ち切ることができ、子どもたちが子どもらしい子ども時代を過ごせる未来に近づくと思います。

——Q4 目指しているSDGsについて教えてください。

目指しているSDGs目標は5つで、1番「貧困をなくそう」、2番「飢餓をゼロに」、4番「質の高い教育をみんなに」、8番「働きがいも経済成長も」、10番「人や国の不平等をなくそう」です。
「教育の機会を提供する」ことが私たちの柱となる活動目標であるため、4番目標に貢献できていると思います。また、教育の機会は、貧困・不平等の解除や雇用の機会を得ることにも繋がると思うので、1番、8番、10番目標にも当てはまると思います。最後に、クラウドファンディングを通じて食糧支援を行うことで2番目標にも貢献できると考えています。

——Q5 活動の中で感じたことを教えてください。

宗田:私は高校の時から国際問題と国際協力について興味があり、自分ができることをやりたいと思っていました。大学に入ったらボランティアサークルに入りたいと思っており、様々な団体を見た後、AshAに入ることに決めました。
私がサークルに入った時には、先輩が4年生しかいなく、引継ぎがあまり行われませんでした。私たちは、このようなサークルの存続の危機の中で、手探りで活動を進めてきました。しかしその中で、一緒に活動をしてくれる子たちが集まり、みんなで協力しながら活動をしてきました。今は、私たちの活動を支援したいと思ってくださっている方々がいて、ここまで活動を続けたことを嬉しく思い、活動の原動力にもなっています。

白井:私はボランティア、特に教育支援に興味を持っていましたが、直接、教育支援に関わってみたいと思、AshAに入りました。AshAは少人数規模の団体であり、各メンバー、年齢も近いです。そのため意見の交換が活発で、それがダイレクトに活動に反映されることがあります。そこに日々やりがいを感じています。

武田:私も元々国際支援に興味がありサークルを探していました。AshAは、数あるサークルの中でも、現地のNGOとの関係が築けていたため、また、規模が小さい団体ということから主体的に動けて、全体を把握することができると考え入部を決めました。
宗田が言ったように、私たちは先輩たちとの繋がりが希薄な中で、SNSを更新し、面識のなかったOB・OGの方と繋がる経験をしました。そこから見えてなかった関係を見つけること、既存の関係を強化することの大切さを学びました。また、現地の方やFTCJとのやり取りから現地の様子を知ることができます。ニュースで見るよりも詳しい情報を得ることができる点もAshAの良いところだと思います。

——Q6 活動の中、解決できていない悩みがあったら教えてください。

人数の少ないことです。人数が少ないことには、議論が活発になるという良いところもありますが、プロジェクトの進みが遅くなるという問題があります。
また、スタディツアーに行けていないため、今後、どのように現地との関係をより密接なものにしていくのかということも課題だと思っています。

——Q7 これからの目標がありますか?

今まで行ってきたような地道な活動を続きつつ、いろんな人を巻き込んでいかないといけないので、大きなイベントを開催したいと思っています。イベントをはじめとする様々な活動を通じて支援金を集め、より多くのインドの子どもたちへ教育を届けられればと思っています。

——Q8 読者へメッセージをお願いします。

みなさんは「インド」と聞くと何を浮かべるでしょうか?カレーや、ヨガを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。AshAは、インドの現地NGOと協力して教育支援を行っています。今持っているインドのイメージから、さらに一歩踏み込んで、そこに生きる人々の生活や課題についてAshAを通じて知っていただけたら嬉しいです。もし、AshAの活動に興味を持ってくださった方がいれば、SNS等もやっているので、是非活動を覗いてみてください。みなさんの協力もお待ちしております。


(学生職員 オ)