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Equity <全ての差別そしてその交差性に対する意識の向上を!>

  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 課外活動団体

団体で行っているSDGsの取り組みについて、上智大学「Equity」代表 総合グローバル学部総合グローバル学科の平野彩さんにインタビューを行いました。

——Q1 創立の背景は?

今年の4月に本サークルを創立しました。きっかけは差別の勉強を生徒の中で話す機会がなかったのであればいいなと思ったことです。差別に関して勉強していくなかで差別の交差性を知って、これについても勉強していきたいと思いました。差別には多くのカテゴリーが存在しますが、それが重なり合って生じる差別も存在します。本サークルはこのような交差性について他サークルよりも扱うので、どんな差別に興味があっても話合いができるサークルです。


——Q2 どのような活動を行っていますか?

基本的な活動は毎月実施しているミーティングです。それぞれ関心を持っている分野が異なるので、各メンバーが興味を持っている差別に関して他の人に知ってほしいことをプレゼンテーションします。また、そこで湧いてきた疑問をメンバー内でシェアしてディスカッションを行っています。


——Q3 SDGsに関連した成果のあった活動を教えてください

私たちはサークル内で差別に関し話し合い、発信をすることで社会における差別の風潮に反対しています。また、2021年11月11日から11月24日まで「性に関するモヤモヤ発言掲示板」というイベントを上智大学9号館アクティブコモンズにて行いました。この企画は差別発言とはっきり断言できないマイクロアグレッション(意図せず自らの言動で相手を傷つけること)に関する認識を、キャンパス内で閲覧できるイベントを通じて生徒に伝えたいと考えて計画しました。また、GESというサークルと連携し、ハラスメントのないキャンパスの実現にむけた署名活動に協力したほか、ハラスメント時の心理状況についての解説をInstagramアカウントに投稿しました。これらの活動から5番「ジェンダー平等を実現しよう」と10番「人や国の不平等をなくそう」に対して成果があると考えています。


——Q4 活動の中で困難なことは?

差別について扱うことは相手の考え方に触れることになります。なので、意見を伝える際に相手の意見を受け入れ尊重した伝え方をするようにメンバー全員が心がけています。また、メンバー内で意見の違いも出てくることもあります。サークルの中で、他の人の意見を全面的に否定してはいけない・否定的なことはなるべく言わないというルールを決めてはいますが、問題に対して積極的に解決したいからこそ意見が食い違うことが起きるので、互いの意見の真ん中で合意しあうことが難しいです。


——Q5 目標にしているSDGsはありますか?

5番「ジェンダー平等を実現しよう」と10番「人や国の不平等をなくそう」です。10番に関しては、すべての人が包含される社会や法や政策による不平等の是正を重視しているので、169のターゲット目標の中でも特に2番と3番にフォーカスしています。


——Q6 読者に伝えたいこと

差別に関して活動することは勇気のいることだと思います。私がずっと思っていることは、中立でいるのは不可能である、ということです。なので、我々のように活動している人をみて自分に何ができるか考えてほしいです。意識高い系に思われることは実際にありますが、小さなことでも社会問題にたいして一人一人が反対していくことで社会が良くなっていくと思います。自分ができる範囲でも勇気をもって活動してほしいです。

(学生職員 左光)

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