コンテンツへスキップする
  • トップ
  • 取組み事例
  • 「SSICで持続可能な社会について考える」Sophia Sustainable Coffee Movement 参加レポート

「SSICで持続可能な社会について考える」Sophia Sustainable Coffee Movement 参加レポート

  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 課外活動団体

【「SSICで持続可能な社会について考える」Sophia Sustainable Coffee Movement 参加レポート】

2022年12月13日から三日間にわたりSSICによる対面企画「SSICで持続可能な社会について考える」が開催されました。13日・14日は11号館1階SSICで昼休みの時間に学生団体Sophia Sustainable Coffee Movementによるコーヒー試飲会が行われ、持続可能性に配慮したコーヒーについて学びました。15日にはGreen Sophiaによる「The True Cost」の上映会を開催し、ファッション業界の裏にある環境問題や労働問題について考えました。今回は14日に行われたSophia Sustainable Coffee Movementによるイベントの様子をお伝えします。

コーヒー試飲会にはサステナブルに配慮した下記の3種類のコーヒーが用意されました。
毎日私たちが飲むコーヒーの生産の裏側に隠れた農家の貧困は深刻な問題です。コーヒーが消費者のもとに届くまでに多くの大手仲介業者がかかわることから、コーヒー一杯の売り上げのうち生産農家の取り分は価格のおよそ1~3%ほどだといわれています。日給も1ドル程度しか発生しない劣悪な労働環境の影響により、アフリカや中南米など、コーヒーやカカオが主要作物となる発展途上国の多くでは深刻な飢餓問題に直面しています。このような実態から農家を守るため、製品を適正な価格で取引を行う仕組みとして「フェアトレード」という制度があります。また地球温暖化の影響を多く受けるコーヒー生産では、環境負担を減らし持続可能なコーヒー生産を目指すサステナブルコーヒーなども注目されています。

用意された三種のコーヒーはそれぞれフェアトレード認証を受けているものや生産地の寄付につながるものなど、コーヒーを飲むことでコーヒー生産者の生活を守り、生産地の発展や環境問題に直接貢献できる仕組みになっています。

イベントではSSCMの学生がその場で豆からひいたコーヒーを来場者に提供しました。コーヒーの淹れ方により味が大きく変化するため、量や温度を調節しながら丁寧に淹れる姿が印象的でした。ブラックコーヒーの状態で頂く3種のコーヒーの味はどれも酸味や苦みの度合いが全く異なっており、飲み比べをするとその違いが顕著にわかりました。来場者はそれぞれ自分の好みのコーヒーの味わいを見つけて、淹れ方の質問をするなど楽しみました。コーヒー試飲のお供として、同じくフェアトレードのチョコレートも用意され、美味しく頂きました。

【コーヒー認証マーク一覧】

・有機JAS認証
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類に付けられています。

https://yuukinin.org/yukijas.html

・国際フェアトレード認証ラベル (The FAIRTRADE Marks)

国際フェアトレード認証ラベルが付いた製品は、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしています。フェアトレード製品を購入することは、小規模生産者と労働者の生活とコミュニティを改善することにつながります。

https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_license.php

・レインフォレスト・アライアンス認証

レインフォレスト・アライアンス認証マークは、その認証製品または原料が、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)の強化につながる手法を用いて生産されたものであることを意味します。

https://www.rainforest-alliance.org/ja/

・バードフレンドリーコーヒー認証
森林破壊の脅威から渡り鳥等の生息地を保護することを目的として1999年に始まった認証制度。コーヒーから生まれた収益は、このプログラムを創設したスミソニアン渡り鳥センターの研究調査資金として、世界中の渡り鳥保護・生態系保護のために利用されています。

https://bird-friendly-coffee.jp/

・オランウータンコーヒー

環境に配慮した栽培を行う生産者に収益の一部を寄付し、絶滅危惧種のオランウータンと生息地の熱帯雨林の保護につながるプロジェクト。

https://www.oc-shop.co.jp/ic/top-02

・Grounds for Health(グラウンズフォーヘルス)

発展途上国に暮らすコーヒー生産に関わる多くの女性たちの子宮頸がん発症率を減少させることを使命とした国際非営利組織。


https://groundsforhealth.org/

・IWCA (International Women’s Coffee Alliance)

コーヒー生産に携わる女性の生産技術向上と地位向上、持続可能な社会生活の実現を目的として2003年にコスタリカで設立され、現在はニューヨークに本部を置くNPO法人。

https://www.iwcajapan.org/

(学生職員 芦澤)

学生団体

Sophia Sustainable Coffee MovementSophia Sustainable Coffee Movement